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12話 親友という名の、甘い寝床

作者: みみっく
last update 最終更新日: 2025-08-27 22:46:01

「ふふっ。ユウマくん、照れてるぅー? 仲の良い友達なら、これくらいあたりまだよっ」

 ヒナは俺の顔を覗き込み、ニヤニヤと笑っている。その言葉に、また「友達」という言葉で線を引かれたような気がして、胸が締め付けられた。彼女にとっては、これじゃ足りないくらい、とでも言いたげな表情だ。俺は照れたように顔を真っ赤にして目を逸らした。熱い視線が肌を焼くように感じられ、全身の毛穴が開ききっているような錯覚に陥る。

 ヒナは、そんな俺の反応を見て、嬉しそうにニコッと笑ってくれた。喜んでくれているのかな? その無邪気な笑顔が、俺の心をどこまでも縛り付けていく。

「そ、そうなんだ? 俺と仲良くしてくれてありがとな……」

 ようやく絞り出した言葉は、精一杯の感謝だった。

「えへへ。うん。わたしも……ありがとね! ……本当に」

 ヒナの表情が、一瞬だけ真剣なものに変わった気がした。その「本当に」という言葉に込められた響きに、俺の胸はまた高鳴る。今の彼女は、何を考えているのだろう。

「……他の仲の良い男子にも……してるの?」

 無意識のうちに、そんな言葉が口から出ていた。ヒナの無邪気なスキンシップが、どれほど俺を翻弄しているのか、知ってほしかった。そして、他の男子にも同じようにしていると思うと胸が苦しく痛い。これがヤキモチ、独占欲なのだろうか……

「え? は? してない! さっきも言ったじゃん。仲の良い男子は……ユウマくんだけ! 二人っきりにならないしぃ……近寄らないもんっ。えへへ」

 ヒナはきっぱりと言い放ち、俺にだけ向けられるその特別な言葉に、俺の心臓は最高潮に達した。その無邪気な笑顔が、俺の心をどこまでも縛り付けていく。

 リビングでひとしきり他愛ない話をした後、時計の針は深夜を回っていた。俺はそろそろ潮時かと、「そろそろ寝るか」と切り出した。ヒナは一瞬、緊張したように目を見開いたが、すぐにいつもの屈託のない笑顔に戻り、「うん!」と元気よく返事をして、俺の寝室へとついてきた。

 寝室のドアを開けると、ヒナは興味津々といった様子で部屋の中を見回した。

「わぁ、ユウマくんの部屋って、寝室もユウマくんの匂いがするね!なんか、落ち着く~」

 そう言って、ヒナは俺が敷いたばかりの布団に躊躇なく潜り込んだ。シーツが擦れる乾いた音が部屋に響く。俺の匂いが落ち着く、なんて言われると、柄にもなく胸の奥がじんわりと温かくなる。

「ねぇ、ユウマくんはどこに寝るの? まさか、床じゃないよね?」

 ヒナが布団の中から顔だけ出して、小首を傾げながら俺を見上げる。その無邪気な瞳に、俺は一瞬言葉に詰まった。まさか、同じ布団に誘うわけにもいかないし、かといって別の部屋で寝るのも、この状況では妙な気がする。

「俺は……隣に布団敷くから」

 曖昧に答えると、ヒナは「そっかー」と少し残念そうな顔をした後、「ねぇ、ユウマくん、電気消していい?」と尋ねた。

 俺が壁のスイッチに手を伸ばし、パチンと明かりを消した。部屋は一瞬で暗闇に包まれ、窓から差し込む月明かりが、ヒナの輪郭をぼんやりと浮かび上がらせる。ひんやりとした夜の空気が肌を撫でるが、俺の体はじんわりと熱を帯びていくのを感じた。

 静寂の中、ヒナは小さく身じろぎすると、ゴソゴソと俺の方へと近づいてくる気配がした。そして、ふわりと温かいものが俺の腕に触れる。ヒナが、何の躊躇いもなく、まるで普段からそうしているかのように、俺の腕を枕にしてきたのだ。

「……なんか、ユウマくんの腕って、あったかいね」

 心地よさそうにそう呟くヒナの吐息が、俺の腕に柔らかくかかる。彼女の柔らかな髪が頬をくすぐり、風呂上がりの甘い香りが鼻腔をくすぐった。俺の腕の上で、ヒナの胸の柔らかい感触がはっきりと伝わってくる。薄いTシャツ越しに感じるその温かさと、ブラジャーをしていないからこその、ぷっくりとした乳首の感触に、俺の心臓は激しく高鳴った。ドクン、ドクンと、耳元で自分の鼓動がうるさいほど響く。

 ヒナは完全に無防備な寝顔で、すぅすぅと穏やかな寝息を立て始めた。まるで、ここにいるのが当然だと言わんばかりの安心しきった様子だ。その表情には、俺に対する絶対的な信頼が滲み出ているように見えた。俺は、暗闇の中で彼女の寝顔を見つめる。この無邪気な甘えに、どうしようもなく心が揺さぶられる。友達として受け止めるべきなのか、それとも……。答えの見えない問いが、俺の胸を締め付けた。このまま朝まで、俺は平静を保てるのだろうか。

 ヒナが俺の腕を枕に、すっかり寝入っていた。規則正しい、穏やかな寝息が、すぐそばから聞こえてくる。こんな状態で、俺が平静を保てるわけがない。

 薄暗い部屋の中、隣で寝ているヒナの寝顔が、窓から差し込む月明かりでうっすらと見えていた。しばらくの間、その無垢で可愛い寝顔を見て、少しでも気持ちを落ち着かせようとした。すると、ヒナの桃色のプルッとした唇が視界に入ってくる。むにゃむにゃ……と小さく動き、可愛らしい舌がちろっと出たのを見ると、ゾクっとするようなエロさを感じた。堪えきれず、我慢していた俺の息子が、この状況でムクムクと大きくなり始めた。

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